アダストリアの2024年3‐11月期(第3四半期)における国内EC売上高は前年同期比7.2%増の545億円となった。10月は前年同月を下回ったものの、天候変化に合わせて時期をずらしたポイント還元セールが好調だったという。
同社はデジタル戦略として、自社ECサイトと実店舗を連動させたプロモーション、企業や人気キャラクターとのコラボ商品などの集客施策を継続的に行っている。自社ECサイト「and ST(アンドエスティ)」と実店舗の共通の会員数は前期末比170万人増加し、1900万人を突破した。
自社ECサイトのモール化に注力し、2024年秋冬期はコスメや下着などのブランドの出店が相次いだ。一緒にライブ配信を行ったり、プロデュースを支援するなど、パートナー企業とのシナジー創出に取り組んでいるという。
OMO(リアルとデジタルの融合)の強化に向け、OMO店舗の旗艦店 「and ST [TOKYO]」を25年春に東京・原宿駅前に開設する。他社のポップアップストアの出店や、スタッフコンテンツ「スタッフボード」との連動企画などを実施するという。リテールメディアとして、体験価値の拡大と新規顧客の獲得を狙う。
連結売上高は同8.3%増の2200億8900万円、営業利益は同9.4%減の147億7000万円、経常利益は同10.4%減の149億6700万円となった。第3四半期における営業利益については、秋物商品の消化やポイント利用率の変動による粗利率の低下、海外子会社や飲食子会社の苦戦により減益となったという。
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