楽天グループ、「ビジネス割」を提供 期間限定サービスでBtoB参入検討

楽天グループ（楽天）は2024年12月12日、ECモール「楽天市場」において、業務用品をリーズナブルに購入できる期間限定のワーカー向けメンバーシップサービス「ビジネス割」の提供を開始した。登録者限定で対象アイテムの購入に対してポイント5倍や500円引きのクーポンを提供する。まずは試験的にサービスを運用し、今後、本格的にBtoB-ECサービスの提供を検討する見通しだ。

「ビジネス割」は楽天IDに職場情報を登録するだけで無料にて利用できる。法人だけでなく個人事業主でも登録可能だ。ただ、1社に対し一つの楽天IDしか登録できない。特典となるポイントは登録した楽天IDにひも付く形となる。

まず第1弾として12月12日午前10時から2025年1月17日午前9時59分までエントリーしたユーザーに向けて、対象アイテムの購入時にポイントを5倍付与したり、掃除用品に使える500円引きクーポンを配布したりする。
 
対象ショップは楽天が運営するオフィス・サプライ用品の店舗、衛生・福祉用品の店舗、Netforce（ネットフォース）のオフィス家具の店舗、大都が運営する工具・建設用品の店舗の4店舗。

BtoB-ECの業界では、アスクルやMonotaRO（モノタロウ）などの専業大手だけではなく、「Amazon」も「Amazonビジネス」として法人やワーカーの購買需要を獲得している。ECモール大手の「楽天市場」もBtoB向けのサービスを試験的に運用し、需要を確かめてから本格展開を模索する。BtoB-EC領域においても大手モールが参入し、顧客の獲得競争が激化しそうだ。