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2025.01.15

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【特集 戦略問われる住設訪販 <インタビュー>】プロメテックスホールディングス 代表取締役 加藤皇大氏、「海外月商は4000万円に」

加藤皇大氏


2024年9月に持株会社を設立し移行したプロメテックスホールディングス(本社愛知県、加藤皇大社長)は家庭訪販、法人、工事の3部門を分社化し3社を傘下に持つ。ホールディングス(HD)化を機にさらなる成長を目指す。加藤社長主導で進めている海外展開はすでに月商4000万円にまで売り上げが拡大。今後は売り上げの主軸である訪販に加えて、法人と海外の売り上げを伸ばし、事業の拡大を図る。





カンボジアに子会社

 ──海外展開の進捗はどうか。
 
現在進めているのは、ミャンマーとカンボジアだ。国内は副社長に任せている。カンボジアでは、子会社も作った。
 
開拓は少しずつ進んでいる。進捗は悪くない。日本企業に対する信頼度が高いことや、中国製品よりも日本製品を買いたいという風潮もあるからだ。
 
当社が海外展開を進めるのは、再生可能エネルギーによって低い電力の自給率を解決するためだ。カンボジアは電気料金が高い国。自国に発電所などはあるものの、それだけでは国内の需要を賄うことはできず、隣国から電気を買っている。それが、電気料金の高騰を招いている一因もある。
 
現地の開拓は私も出向いて対応している。規模ごとで対応していて、中小規模の場合は現地メンバーに任せて、大規模案件に関してのみ私が対応している。
 
海外での直近の目標は、太陽光発電の自社ブランド「アマテラス」を50コンテナ販売すること。現地での人材育成や電気工事関連の技能実習などにも手を付ける予定だ。

──HD化して会社組織も大きく変わった。

 
管理も含めて任せられる人材が増えたこともありHD化した。会社の機能面も役割分担が明確化されつつありそれぞれで進めていけるようにした。
 
私は、営業会議などに顔を出す程度で、それ以外は海外展開に注力している状況だ。


法人関連は順調に推移


──国内の動向はどうか。
 
家庭訪販の動きが鈍い。増減が激しいということではなく、前年と変わらない状態が続いている。直近だと、闇バイトの影響なのか消費者が営業行為自体に敏感になっており、アポイントの取得率が下がっている。
 
一方、法人の方は順調に推移しアライアンスを中心に拡大している。
 
─今期の業績などはどうなりそうか。
 
売上計画は40億円を予定している。訪販部門で30億円、法人と海外合わせて10億円とする。
 
訪販をメインに据える一方で、今後は卸や法人向けの売り上げを伸ばしていく形にシフトしていく。今後3年で、訪販部門よりも、法人や海外の売上比率を高める計画を立てている。
 
海外は順調に売り上げを伸ばせている。現在、月商で4000万円程度まで拡大しており、順調にいけば今期は5~6億円で着地する見込みだ。

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