医療機器メーカーのオムロンヘルスケア(本社京都府、岡田歩社長)は10月、不整脈の一種である心房細動の可能性を検知する、血圧計搭載アルゴリズム「Intellisense AFib(インテリセンスエイフィブ)」が、米国食品薬品局(FDA)のDeNovo認可を取得した。「心房細動の可能性」を検知する血圧計の認可は米国で初だという。同アルゴリズムを搭載した血圧計は、日本でも販売を行う計画があるとしている。
「インテリセンスエイフィブ」は、AI技術を用いて開発した、血圧計に搭載されるアルゴリズム。血圧測定時に取得できる圧脈波データを解析して、心房細動の可能性を検出するという。
一般的に、慢性的に高血圧の人は心房細動の発症リスクが高いといわれている。心房細動を発症すると、脳梗塞の原因にもなるといわれている。現在、心房細動の可能性を検出するには、病院にある専門の心電計などで計測する必要があるとしている。
同アルゴリズムを搭載した血圧計を日常的に利用することによって、心房細動の可能性を早期に発見することができるようになる可能性があるという。
オムロンヘルスケアでは、同アルゴリズムを搭載した血圧計を、中国や欧州ですでに販売している。国内では25年以降に、医療機器の認可を取得することを目指すとしている。
▲新技術の発表を行う濱口技術開発統括部長
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。