スーツなどを販売するタカキューの2024年3‐11月期(第3四半期)におけるEC売上高は0.8%減の8億6400万円だった。債務超過を解消する取り組みとして、店頭接客によるOMO(リアルとデジタルの融合)施策に注力している。
同社は2022年2月期において債務超過となり、同5月に解消に向けた取り組みを公表した。債務超過は第三者割当による増資と取引金融機関による債権放棄などの実行により、2024年3‐5月期末(第1四半期)に解消した。
債務超過解消の状態を維持できるよう、事業再生計画の各施策を実行することで事業の再生と営業効率の向上を図る方針だ。
収支改善に向けた事業構造改革として、(1)オーダースーツの比重拡大やカジュアル商品の拡充といった、商品ポートフォリオの最適化(2)ECサイト販売の拡大といった販売チャネル改革(3)人員の適正化といったコストの圧縮─に取り組んでいる。
ECについては、実店舗で販売スタッフがECサイトの利用を支援し、誘導や定着を図るOMO施策に注力している。
実店舗の効率化やOMO販売のモデル店舗として、2023年3月にイオンモール橿原店、2024年3月にイオンモール草津店をOMO型店舗として全面改装した。改装後のOMO型店舗は堅調に推移しているという。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。