Z世代など若者に向けたストリートブランドを展開するyutori(ユトリ)は11月24日、東証グロース市場へ上場すると発表した。上場予定日は12月27日。SNSマーケティング、オフライン展開に注力し、2023年3月期の売上高は前期比51.3%増の24億7000万円だった。創業6期目での上場となる。
2018年4月に創業した同社は、2020年にZOZOと資本業務提携を締結した。その後、「F‐LAGSTUF‐F(フラグスタフ)」や「Younger Song(ヤンガーソング)」などの若者に人気のストリートブランドを取得している。
同社の強みは、SNSマーケティング。広告宣伝としてインスタグラムやティックトックなどのSNSを利用したマーケティング活動に注力している。ブランド公式アカウント、社内運用個人アカウント、外部のインフルエンサーアカウントをそれぞれ使い分け、SNSユーザーに情報を発信している。
ブランド公式アカウントでは、新商品の紹介などの投稿を行い、ブランドの世界観を伝えている。社内運用個人アカウントでは、SNS担当者が個人の視点で商品紹介や商品の着用画像、動画を投稿し、SNSユーザーと密接なコミュニケーションを図っている。
Z世代に強い影響力を持つインフルエンサーに対して同社の商品を支給し、着用画像や動画の投稿を依頼する施策も実施している。ブランドと商品の認知度の向上、新規顧客の流入につなげている。
2023年9月度の自社ECサイトの訪問者数は50万2000人だが、そのうちSNS経由の訪問者数は26万7000人いた。半数近くがSNSからECサイトに流入している。
上場後の中期戦略として、(1)既存ブランドのさらなる成長とZ世代向けの新ブランドの設立(2)Z世代以外をターゲット層にした新ブランドの立ち上げ(3)商材の多様化─などに注力する計画だ。
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