フェリシモの2024年3‐11月期(第3四半期)における売上高は、前年同期比1.8%減の214億8000万円だった。ECサイトへの流入数が減少し、新規顧客獲得数が減少したという。新規顧客獲得手法の開発や潜在顧客へのアプローチが不十分だったことなどを要因としている。
営業損益は1億510万円の営業損失(前年同期は7億6400万円の営業損失)となった。既存顧客の属性別カタログ配布の適正化による広告費用の低減や、梱包資材の改良などによる物流関連費用の低減によるものだという。
中核事業の定期便事業については、ライフステージやライフスタイルの転換点で顧客接点を作り、そこで出会う生活者の一定数を積層的に顧客として定着させる「積層型ゲートウェイ」の開発を進めている。例えば新社会人向けウェブメディアなどで、新規顧客の獲得や顧客年齢層の拡張に取り組んでいる。
既存の施策で一定の成果はあるものの、他の新規顧客獲得手法の開発が遅延していることにより、延べ顧客数が前年同期を下回り、減収した。
新規事業分野である「神戸ポートタワー」の運営事業を「第二の収益の柱」として注力している。来場者数が計画値を上回るなどの成果が出ているという。
2025年2月期の連結業績予想に変更はなく、売上高は前期比5.4%増の312億500万円を計画している。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。