1食あたりタンパク質20グラム以上の「幸たんぱく食」を6カ月間、最大で昼夜2食摂取する群と、摂取しない群に分けて比較調査を実施した。
筋細胞の健康状態や機能を反映する指標(位相角)で比較したところ、「幸たんぱく食」摂取群はマイナス1.9%だったのに対し、摂取しない群ではマイナス6.2%という結果になった。筑波大学の山田実教授の監修を受け、長野県にあるデイサービス施設で要介護高齢者を対象に調査を行った。
未契約の自治体に健康支援型配食サービスを提案した際、エビデンスの提示を求められたことが調査をするきっかけになったという。今回の調査結果は、自治体や利用者に提示して、「幸たんぱく食」の利用促進につなげていく方針。
「全国展開していることを強みにしながら、社会保障費の適正化に参画して、元気な高齢者が多い街づくりに貢献していきたい」(栄養改善推進室)と話す。