【一蔵】顧客への納品遅れで減収
呉服販売企業の2024年4-9月期(中間期)決算をまとめた。上場企業など中間期決算を公表している3社の決算を見ると、振袖販売を中心とした一蔵や京都きもの友禅ホールディングスが苦戦しているようだ。
一蔵の和装事業は、催事開催を強化したことで受注は前期実績を上回ったものの、顧客への納品遅れが影響し、売上高は前年同期比2.1%減の68億5600万円となった。
【京都きもの友禅ホールディングス】展示会販売が17.9%減
京都きもの友禅ホールディングスの連結売上高は、再構成した催事の運用が軌道に乗らなかった影響などを受け、前年同期比27.1%減の26億7800万円と大幅な減収となった。既存顧客を対象とした展示会販売「一般呉服」を収益性改善のため、店外催事を縮小し店舗内催事にシフトするなど、催事形態や商品構成、価格の見直しを行ってきたが、新たな催事の運用が軌道に乗らず、受注高は前年同期比17.9%減だった。
【ツカモトコーポレーション】和装関連好調で6.1%増
ツカモトコーポレーション傘下のツカモト市田の和装事業は、催事の開催回数が前年並みに推移し、和装関連製品の販売が好調だったことから、売上高は前年同期比6.1%増の4億6500万円だった。