シーボンは増収となったが期初の売り上げ予想には届かなかった
化粧品のサロン販売のシーボンの2023年4-9月期(中間期)の連結売上高は、前期比2.1%増の43億8600万円だった。増収は確保したものの、期初予想の売上高には届かなかった。福島原発の処理水の放出が影響し、中国向け販売の受注数が減少したことも、売り上げを押し下げる要因となったという。
シーボンの2023年4‐9月期の営業利益は、1億1100万円だった。前年同期は6200万円の赤字だったが、黒字に転換した。
直営のサロン店舗については、コロナ禍に縮小していたイベントプロモーションを始めとした新規集客活動を強化。新規入会時の購入金額に応じて、入会後にアフターサービスを受けることができる、期間限定のプランなどを実施した結果、新規顧客の購入単価が増加したという。新規顧客売り上げは、前年同期比で12%伸長したとしている。
シーボンでは現在、ロイヤル顧客の醸成・拡大を図るために、店舗の改装やロイヤル顧客専用の接客ルームを設置するなど、既存顧客向けのサービスの拡充を図っている。
一方、海外事業については、ALPS処理水の海洋放出に伴って、中国で日本企業の化粧品の不買運動が広がったことなどが影響し、下期の受注が見通せない状況となったという。
シーボンは2022年10月に、中国で会員制のECプラットフォームを展開する、ACCESSグループのCANCE(チャンス)と提携を結んでいた。
2023年10月以降は、中国以外の海外の販路を強化する方針だという。
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