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2025.02.01

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マーケティング

【日本通信販売協会「次世代コマース大賞」記念講演】成長の裏にある苦労や成功施策を紹介

大賞を受賞した谷治新太郎商店の谷治大典代表(写真右)と特別賞を受賞したgoooodsの菅野圭介CEO

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都、梶原健司会長)は1月21日、先進的な施策を実施しているEC事業者を表彰する「次世代コマース大賞 2024」の受賞記念講演を開催した。大賞を受賞した谷治新太郎商店の谷治大典代表と、特別賞を受賞したgoooods(グッズ)の菅野圭介CEOが自社の強みやEC運営の工夫などについて紹介した。


改善積み重ね第一想起に


谷治新太郎商店が運営するECサイト「卒塔婆屋さん」は、故人を供養するために墓の後ろなどに立てる細長い木板「卒塔婆」を販売している。

ECサイトは2013年に谷治代表が手作りで立ち上げた。EC売り上げは右肩上がりで、2024年度は1億2000万円を達成し、2025年度は2億円を計画している。

業績は順調に推移しているが、運営面では苦労の連続だったという。広告費が増大し、増収減益となったり、製造が追いつかず注文から3~4カ月待ちの状態に陥ったりしたこともある。

「電話対応の手間を省くためにサイトから電話番号の表示を削除したら、目に見えて売り上げが下がった。サイトのUIを変更したところ、『分かりにくい』とクレームが多発して、元に戻したこともある。顧客の年齢層が高いため、急な変更や効率化を求める取り組みが仇になることを学んだ」(谷治代表)と話す。

顧客のニーズに応えるため、「卒塔婆」をばら売りしたり、毛筆での筆耕サービスを提供したりすることで、リピート顧客をつかむことができたという。細かい施策を積み重ねることで、「卒塔婆」というニッチな商材のECにおいて、”第一想起”を獲得し、順調に事業を拡大できている。


卸取引の手間を削減


特別賞を受賞したgoooodsが運営するオールインワンの卸売プラットフォーム「goooods」を運営している。

「goooods」に出品することで、メーカーの卸先開拓や、店舗などのバイヤーの仕入先開拓にかかるコストや手間を削減できる。メーカーの請求業務や、バイヤーの支払い業務も一括で完了し、事務作業を効率化できる。

「バイヤーのニーズに見合った商品を、登録した情報などから生成AIがレコメンドしている。取引先を探すためには展示会に赴いたり、サイトから問い合わせたりするのは手間がかかる。それが『goooods』に登録すると数千社と取引できる」(菅野CEO)と魅力を紹介した。

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