博報堂は2025年4月、グループのコンタクトセンター支援機能を統括する新会社を設立する。新会社の傘下には、コンタクトセンター事業を展開する博報堂コネクトと日本トータルテレマーケティング(NTM)を置き、事業に関わる知見や知識を集約する。コンタクトセンター領域における競争力強化と成長の加速を目指す。
博報堂コネクトはクライアントごとに高度にカスタマイズした個別対応力に優れている。
一方でNTMは、全国に複数のセンターを保有しており、EC商品の受注から発送までの業務を一気通貫で担当している。
これまで両社は、一部業務において連携しつつも、それぞれ単独での成長を目指してきた。今回の再編により、コンタクトセンター事業やBPO事業などにおいて、両社の強みを掛け合わせて、クライアントのニーズに対応する新たなサービスを構築する。
NTMは2024年、京都市に業務委託料を過大請求していたことが明らかになった。京都市の刑事告訴を受け、警察が捜査した。
過大請求のうち、2022年9月分について、勤務実態がない80人分の人件費約2700万円をだまし取った詐欺の疑いで、元社員2人が逮捕された。
博報堂としても受託ビジネスに対する信頼の回復、コンプライアンスの順守、内部統制の強化に注力し、グループ一丸となって取り組む体制を整えている。継続事案に関しても、博報堂グループとして責任をもって対応していく方針だという。
事業を統括する新会社の詳細は現時点で未定となっている。
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