グロース(成長)領域に位置付けているプロパティ・ホテル事業では、国内ホテル事業がインバウンド需要や国内旅行需要の増加により、増収増益となった。国内リゾート型ホテルにおいては、北海道エリアや京都のホテルを中心にインバウンド需要が増加したことにより、稼働率や客室単価が上昇した。その他エリアのホテルも総じて堅調に推移した。
同じくグロース領域の専門通販事業は、同2.9%減の447億000万円となった。化粧品健康食品事業では、新規顧客の獲得数においては前年同期と比べ好調に推移した。一方で、新規購入者の定期コースの継続率が伸び悩み、減収となった。
グルメ事業は、サービスレベル向上のためにシステムを刷新したことにより電算費が上昇した。一方で、媒体発行数などの広告宣伝費の見直しや商品価格の見直しなどによる出荷単価の上昇により、売り上げに対する経費比率が改善したため減収増益となった。
サステナブル領域に位置付けているアパレル・雑貨事業は、同0.7%増の592億8000万円となった。円安の進行や原材料・資材価格の高止まりを受け、仕入原価が上昇しため、収益性を重視し広告宣伝費の抑制を図った。長引く残暑の影響により秋冬シーズンの序盤においては計画を大きく下回ったものの、中盤以降においてレスポンス率の改善が図れた。新規顧客の獲得数は、前年同期と比べ増加したことなどにより増収増益となったという。
連結業績における営業利益は同28.2%増の73億4000万円、当期純利益は同5.4%増の53億5000万円だった。
2025年3月期の連結業績予想では、売上高は前期比4.2%増の2170億円、営業利益は同17.5%増の115億円、当期純利益は同37.0%増の80億円を見込んでいる。