医薬品メーカーの小林製薬の24年12月期の通販売上高は、前期比40.0%減の約45億円だった。2024年3月に明らかになった「紅麹関連製品」の健康被害問題によって、サプリメントなどの定期購入顧客が大幅に減少。前期比で30億円減収したとしている。
2024年12月期の連結売上高は、前期比4.5%減の1656億円だった。紅麹問題によって、サプリメントなどのヘルスケア製品の売り上げは苦戦した。一方、訪日客の増加に伴い、日用品やカイロなどの製品の売り上げが増加した。
インバウンド売り上げは前期比39.1%増の103億円となった。
小林製薬では、2024年4月に、紅麹問題の影響を受け、通販の解約率が一気に上昇したという。ただ、解約率は徐々に落ち着きを見せ、2024年9月の解約率は、紅麹問題前の水準に戻ったとしている。
小林製薬では、2025年の戦略として、2025年6月以降に、通販を含めた広告の出稿を再開する見通しだ。ウェブ広告にシフトし、効率化を図るとしている。
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