大阪府警は2月12日、電位治療器を販売していたインプレッション(本社兵庫県)の小島雄一社長ら5人を、薬機法違反で逮捕した。大阪府警によるとインプレッションは、大阪府池田市のスーパーで実施していた電位治療器の体験販売の会場で「血液がきれいになる」「糖尿病が治る」などと、薬機法上の「虚偽・誇大広告」の表示をしていたとしている。
大阪府警によると、インプレッションは、電位治療器「インプレックスIAS(イアス)30000R」の広告を、1台当たり約100万円の価格で、50~80代の女性4人に対して、掲示物などを通じて、表示していたという。同社は、池田市の体験会場だけで電位治療器53台、約4800万円を売り上げていたとしている。
大阪府警によると、販売されていた電位治療器は、「頭痛」「慢性便秘」「かたこり」「不眠」の4種類の効果を表示できる認可を取得していた。一方で、広告の中では、表示可能な範囲を超えた内容と、虚偽の内容の両方を含んでおり、「虚偽」と「誇大」の両方を認定したとしている。
大阪府警によると、インプレッションは、近畿・四国地方を中心に、電位治療器の体験販売を行っていた。電位治療器の購入者が大阪府警に通報したことがきっかけとなり、違法行為が明らかになったとしている。
インプレッションは、2024年10月まで、(一社)日本ホームヘルス機器協会(事務局東京都)に、賛助会員として所属していたという。同社は2024年10月、「会社の事情」を理由として退会したとしている。
インプレッションに商品を供給していたメーカーは、「逮捕要件となった違反行為は、メーカーとして断じて指示していない」(広報担当)としている。
体験販売に詳しい業界関係者は「一部の営業マンが暴走してしまったのではないか」としている。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。