日本和装ホールディングス、2024年12月期は増収増益 お試し3回無料教室が堅調

日本和装ホールディングスの2024年12月期における連結売上高は、新規顧客の開拓が進んだため、前期比4.5％増の47億400万円だった。営業利益は同22.0％増の4億8000万円だった。

上期（2024年1-6月）は、新規顧客向けに実施した春期「きもの着付け教室」で、初開催した「お試し3回無料着付け体験コース」への応募が多く、体験後に本教室（全5回）へ進んだ受講者数が前年同期を上回った。既存顧客向けに「ブリリアンツ地区大会」を2～3月に開催し、取扱金額は前年比約130％を記録するなど好調に推移した。

全国18会場で開催した「縁の会」ときもの展示会「遊々会」は合計約2300人が来場。「夏の花の都ツアー」「博多祇園山笠ツアー」などの企画が堅調な結果を残し、8月に帝国ホテル東京で開催した「きものブリリアンツ全国大会」には延べ1000人以上が参加した。春期「きもの着付け教室」の卒業生を対象とした「浴衣の着付け・半幅帯の結び方」教室を新たに開講し、顧客の継続化につなげた。

春期の販売会の延べ参加者は前年比115％に達し、卒業生が既存顧客向けの催事に参加する流れを作り増収に寄与した。販売コストの上昇など販管費は増加したものの、各施策が功を奏し増収増益となった。

新規事業としてECサイト「KAERUWA」を開設。若年層を中心とした幅広いターゲット層の獲得に向けて「和の総合サイト」の実現を目指して、オリジナル商品の開発にも注力していく。