ハルメクホールディングス(HD)の2024年4-12月期(第3四半期)におけるハルメク事業の売上高は、前年同期比11.3%増の215億5200万円だった。新聞広告や店舗で新規顧客を順調に獲得できた。機能面で優れた商品をライフスタイルとともに提案したことなどにより、増収で着地した。セグメント利益は同6.1%増の13億8900万円だった。
新聞広告や店舗出店などが奏功し、12カ月以内に同社のサービスを利用した顧客数は140万人となっている。新規顧客数は47万人、既存顧客数は92万人となっている。
コロナ禍が明けたことを受け、同社は「ハルメク」における店舗出店を加速している。2024年12月時点で11都道府県に18店舗を展開している。店舗出店に当たり、百貨店と連携したり、「ハルメク」に出店情報を掲載したりして、集客を強化している。リアルへの進出と販促を強化したことで、売り上げ拡大と新規顧客獲得につながっている。
商品軸で見ると、靴やインナーなどの売り上げが拡大している。コスメの売り上げはほぼ横ばいだという。店舗、EC、カタログとクロスマーケティングを行うことで購入増加につなげている。第3四半期における「ハルメクの靴」の売上高は4億1000万円、「インナー」の売上高は19億6000万円、「コスメ」の売上高は25億7000万円だった。
ことせ事業の売上高は、同0.8%増の63億600万円だった。セグメントの営業損失は3000万円だった。アパレルを中心にオリジナル商品を増やしたことや、積極的に新聞広告へ出稿したことにより、新規顧客は順調に獲得できた。
一方で、完売による売り逃しが多数発生してしまったため、セグメント利益は大きく減少している。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。