紅麹問題落ち着く
紅麹問題は、訪販業界にも影響を与えた。業績に影響しなかったケースでも、製品の安全性に関する問い合わせが増えるといった影響は、多くの会社が感じたようだ。
そうした影響も2024年夏ごろには落ち着きが見られるようになった。製品の安全性などを対面で説明できるという訪販・NBの強みが、製品を購入する消費者や会員に安心感を与える要因にもなったようだ。
訪販・NBの健康食品市場は、健康志向の高まりもあり、需要が拡大したようだ。一方、増収企業においても、原材料や輸送コストの上昇が利益確保を妨げる要因になった。コスト上昇が、新規の製品展開にも影響を与えたようだ。
健康食品のNB企業においては、報酬プランやボーナスを変更するなど、マーケティング面の強化を図る企業が少なくない。ただ、今回の売上高ランキングで増収となった企業を見ると、新製品の発売などを含め、商品開発に力を入れる企業が目立つようだ。
原価の高騰を吸収すべく、既存製品の値上げを行う企業もある。
NB企業においても、機能性表示食品の開発に取り組むケースが目立つようになっている。機能性表示食品制度については、「紅麹」問題などを起点として制度改正が順次進められている。4月1日からは「PRISMA(プリズマ)2020」への対応が求められるようになることもあり、健康食品の訪販・NB企業の展開にも影響を与えそうだ。
一見逆風とも思える制度改正などを、上手に追い風に転換できるかが今後の成長を左右しそうだ。

中堅の増収目立つ
各社の売上高の増減率を見ると、中堅企業の増収が多い。中でも、NB会社の伸長が目立つ。
売上高ランキング19位のDAIYAMONDLIFE(ダイヤモンドライフ)と26位のQUALIA(クオリア)、36位のサンテックビオズの3社は、20%以上の増収を達成している。
特に、クオリアは売上高が前期比44%増となるなど、急成長を遂げた。
3社はそれぞれ特徴のある素材を使用した製品を展開している。会員を主体に、会社との一体感を保ちながら展開していけていることが、3社に共通する増収の要因となっているようだ。
〈調査方法〉
▽「訪問販売 健康食品売上高ランキング」は、全国の訪問販売実施企業を対象にした。アンケート調査や取材データを基にランキングを作成した。売上高を公表していない企業については、周辺取材や決算公告などを基に推定した。▽調査対象は、2024年1月から12月の間に迎えた決算期の実績。金額は出荷ベースとした。健康食品だけを取り扱っている企業は全社売り上げを記載した。他の商品カテゴリーも扱う企業は健康食品部門の売上高を記載している。
〈表の見方〉
▽売上高は100万円単位で記載、100万円未満は切り捨てた。増減率は小数点第二位以下を四捨五入した。増減率の▲はマイナスを表す。表中の「-」は不明、もしくは算出不能。▽「健康食品売上構成比」とは、全体の売上高に占める健康食品売上高の割合。主力ジャンルは、売れ筋商品のアンケート結果や本紙取材を基に、独自に選出した。
売上高に※印がある場合は本紙推定。◎を付けた企業の注記は以下の通り。
▽サンクスアイ=グローバル売り上げを掲載。
▽ポーラ=ポーラの委託販売チャネルの売り上げのうち、健康食品の売り上げを推定。
▽KANNAWAY JAPAN=KZ1を買収しNB事業を展開。