高〜中価格帯の化粧品・健康食品の展開を行うアクシージアの2024年7月期の売上高は、前期比7.5%増の121億9000万円となった。中国ECの売り上げは88億4700万円で、売り上げの大部分を占める。一方で、日本国内のECも急成長が続いている。中国EC市場においては、特にインナーケア製品が好調だという。執行役員兼営業統括部長・王志華氏に話を聞いた。
──貴社の中間期(2024年8月-2025年1月期)の売り上げは、15.7%増の62億8700万円だったと聞く。中間期の振り返りを聞きたい。
中国市場では、インナーケアのニーズが高まっている。こうした需要を捉えた新製品を発売した。
マクロ環境の変動などによって、中国の消費者の購買意識や行動は変わったが、その中でも当社は市場動向を的確に分析し、柔軟に対応を進めている。
特にインナーケア商品については、8000円以下の低価格帯の競争が一段と激化している。一方で、1万5000円以上の高価格帯の消費には、慎重になっている傾向が見られる。当社ではこれまで築いてきた高価格帯ブランドの信頼と価値を維持しながら、新たに8000~1万5000円の中間価格帯の製品ラインアップを拡充していくことで、より多様なニーズに応える体制を整えていく。2025年7月期から2026年7月期にかけて、複数新製品を順次投入し、製品のポートフォリオのさらなる強化を図る予定だ。
──中国ECの市場感は?
今の中国EC市場は、全体として依然として大きなポテンシャルはあるものの、以前のような爆発的な成長は落ち着いてきている。
中国のEC市場も変化した。ライブ販売の報酬が高騰している。一方で、フォロワー100万~1000万人レベルのトップインフルエンサーの集客力にはやや陰りが見え始めている。
対策として、当社では自社アカウントでのライブコマースを強化し、広告コストの最適化を進めている。従来中心だったトップインフルエンサーへの依存から、より影響力の大きいフォロワー1000万人超のメガインフルエンサーの起用へと戦略をシフトしている。メガクラスとなると、消費者だけでなく、インフルエンサーに対する影響力も大きい。広告効率の高いマイクロインフルエンサーへのリーチ拡大も推進している。ブランド力のさらなる向上を図っていく。
──続々とヒット商品が誕生しているが、健康食品商材を開発する上でのこだわりは?
コロナ前までは、市場のトレンドや、ビューティー需要に応えられる製品開発を意識していた。アフターコロナとなった今は、トレンドに加え、①健康・美容の両軸 ②購入者の家族全体で使える─といったポイントを重視している。
中国市場のトレンドの移り変わりは非常に早い。
シリーズ累計販売数が180万箱(2016年8月~2025年1月実績)を突破したヒーロープロダクト「AGドリンク」シリーズは、そうした市場の変化に対応できるように、2016年の発売後、これまでに5回のリニューアルを重ねてきた。次のリニューアルに向けて動き出している。
──日本市場について聞きたい。
2024年8月-2025年1月期においては、日本の売り上げが前期比3倍となり急拡大した。そのうち、日本のECの売り上げは前期比で約23倍に当たる12億9500万円となった。要因としては、2024年2月に子会社したエムアンドディ(本社福岡県)の売り上げが加わったことや、当社の美容機器商材の売り上げが伸長したことがある。
日本事業の成長をさらに加速させるべく、日本の新規顧客の取り込みに向けた施策を強化していく。
──今後の展望は?
中国市場が当社の主戦場であることは変わらない。実際、中国のEC市場全体は拡大を続けている。
引き続き注力するものの、戦略は見直す。長期的には、中国の事業環境を鑑み、中国のみでなくグローバルで共通するECノウハウを確立したい。今後、グローバルのEC事業をさらに強力に展開していけるよう、体制の転換を推進していく。
その一環として、2025年7月期の下半期中(2025年2-7月期)に、グローバルECチームを組成する予定だ。効果的かつ持続的なEC売り上げの向上を図っていく。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信