消費者庁は12月5日、機能性表示食品のECを展開するアリュールに対して、景品表示法に基づく措置命令を行った。アリュールは、「リンゴ由来プロシアニジン」を機能性関与成分とする「スリムサポ(SlimSapo)」という機能性表示食品の広告について、「国が痩せると認めたサプリ」などと表示していたという。機能性表示食品に対する措置命令は、今回で3例目となる。今回の発表では、機能性表示食品の届け出の内容に関する違法表示の認定はなかった。
消費者庁によると、アリュールは、自社ECサイトや広告事業者の広告表示の中で、著しい痩身や美白、コレステロールの低下、脂質代謝改善、抗アレルギー、アンチエイジング、スポーツパフォーマンス改善などの効果を表示していたという。機能性表示食品として届け出ている表示の範囲を逸脱した表示(はみだし表示)もあれば、届け出表示以外のさまざまな効果を表示しているものもあったとしている。
「スリムサポ」の機能性は、「本品には、リンゴ由来プロシアニジンが含まれます。リンゴ由来プロシアニジンには肥満気味な方の体重、体脂肪、内臓脂肪、ウエストサイズの減少をサポートすることにより、高めのBMIを減らす機能が報告されています」と表示している。
▲アリュールの機能性表示食品「スリムサポ」アリュールが行っていた広告表示は、「4週間でマイナス20㎏達成」「消費者庁に認められたサプリ」「3週間でマイナス15㎏」「メラニン値が減少」「デンタルケア プラーク(歯垢)面積が減少」などと表示していた。
消費者庁は、アリュールに対して、表示の裏付けとなる合理的な根拠の提出を求めたが、提出された資料は合理的根拠とは認められなかったという。
12月5日時点、「スリムサポ」のアマゾンの商品ページは在庫切れになっており、楽天市場の店舗ページは閉鎖されている。
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