「緑茶のOEMの需要は落ちているものの、ルイボスティーなどは高まっている。ここ2~3年は、よもぎなど、茶葉単品を配合した商品の受注が増えている」(営業部東京営業所係長・出村哲朗氏)と話す。
同社は、機能性粉末素材を茶葉にコーティングする技術を持っている。茶葉に素材を吹き付けることにより、ティーバッグから成分が漏れるのを防止できるのだという。「やはり健康茶ではティーバッグの需要が高い。最近ではマイクロプラスチックの問題から、ティーバッグ以外の剤型を好む企業も出てきている。そういった企業には、価格は高くなるものの、粉末タイプが人気となっている。粉末タイプは飲みやすさの観点からも人気が高い」(同)と話す。
複数のお茶や成分をブレンドした商品は、定期購入を主軸として販売されるケースが多いという。
「当社では200種類以上の原料を持っている。最近は、キャンドルブッシュ茶が人気だ。配合内容や割合によって、素材に応じた最適な加工ができる点が当社の強みでもある」(同)と話す。
健康茶以外では、打錠品や顆粒タイプの健康食品のOEMも行っているという。
「健康食品でも、お茶の有効成分をベースとしたものの需要が高い」(同)としている。
「健康茶は価格もそれほど高くなく、一定の需要も期待できる。チャレンジがしやすいため、異業種からの参入も多い。人気のお茶の種類や成分は変わるかもしれないが、〝健康茶〟の需要はまだまだ続いていくだろう」(同)と話している。