アパレル大手のしまむらの2025年2月期におけるEC売上高は、前期比79.0%増の129億円だった。2期連続で70%台の高い増収率を維持している。2026年2月期はECサイトのモール化や、BtoB向けサイトの立ち上げなどにも取り組み、さらなる成長を目指す。中期経営計画を見直し、2027年2月期のEC売上高の目標値を、当初計画比70億円増の180億円に上方修正している。
2025年2月期のEC売上高は、期初計画の110億円を上回る着地となった。事業別のEC売上高は、「しまむら」が前期比67%増の89億円、「アベイル」が同148%増の21億円、「バースデイ」が同81%増の16億円だった。
EC事業では、オンラインストア限定企画などによる品ぞろえの拡大や、人気商品の受注生産販売による効率の良い販売施策などが増収に寄与した。暖冬など天候に左右されやすい時期にECフェアを開催し、先行販売していく取り組みも成果が出ている。
EC化率は同0.9ポイント増の2.0%となった。EC化率においても期初計画の1.6%を上回った。
店舗受取比率は同3.9ポイント減の83.7%だった。店舗受取比率は減少しているが、依然として高い水準を維持している。特に都内の店舗では、実店舗とオンラインの相互送客が一層進んだという。
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