フェリシモ、2025年2月期 売上微減も黒字転換 新規事業や収益力強化が奏功

フェリシモの2025年2月期における連結売上高は、前期比0.5％減の294億4900万円だった。神戸ポートタワーの運営など新規事業の取り組みや収益力の強化によって、増益となり、単年度で黒字転換した。営業損益は7000万円の営業利益（前年同期は9億3100万円の営業損失）、経常損益は2億2700万円の経常利益（同6億1200万円の経常損失）だった。

フェリシモ単体の売上高の91.4％を占める定期便事業の売上高は、同0.6％減の269億2300万円だった。ファッションカテゴリーの伸長により顧客購入単価は上昇しているが、新規顧客獲得数は減少したという。

2024年4月に開始した神戸ポートタワーの運営事業が新たな収益の柱として成長している。来場者数が計画値を上回り、売上高は6億7100万円となった。

今後の取り組みとして、「広告プラットフォーム事業」を新たに立ち上げ、収益モデルの拡大を目指す。同社の顧客属性が明確で生活意識の高い顧客向けに、企業の情報を提供するメディアの運営を開始する予定だ。

2026年2月期の連結売上高は同3.7％増の305億3100万円を計画している。