超高齢社会の「不」を解消したい
発表会では、執行役員・健康食品事業本部の斎藤智子本部長が登壇し、ファンケルの健康食品事業について説明した。
ファンケルグループの創業理念は、「正義感を持って世の中の『不』を解消しよう」だという。
斎藤氏は、「超高齢社会の問題である健康寿命の伸長に応え、『不』を解消し続けることが、当社の社会的使命だと考えている」と語った。
新製品である「ウェルエイジ プレミアム」については、「商品名は、『ウェルビーイング』と『ヘルシーエイジング』をかけ合わせて、『いくつになっても健康ではつらつと輝く毎日を過ごしてほしい』『健康に年齢を重ねてほしい』といった思いを込めた」(同)としている。
ヒト臨床試験で初
続いて、健康食品事業本部健康食品商品企画部の向山嘉一部長が登壇し、新製品について解説を行った。
同製品は、機能性関与成分「キンミズヒキ由来アグリモール類」の加齢により増える細胞の除去作用によって、「疲れを感じやすい中高年の一時的な疲労感を軽減し、前向きな気分を維持する」ことを世界で初めてヒト臨床試験で確認した機能性表示食品だという。
「加齢によって細胞機能が低下し、増殖しなくなった細胞は、機能を維持できないだけでなく、周りの正常細胞の機能を低下させると言われている」(向山氏)と話す。
「キンミズヒキ」に含まれる疎水性の高い成分「キンミズヒキ由来アグリモール類」を、製剤技術により1粒のカプセルに閉じ込めることに成功したそうだ。

▲新製品の「ウェルエイジ プレミアム」
向山氏は新製品について、「発売前だが大変多くの反響があり、製品について問い合わせの電話が500件ほどあった」と話した。
「キンミズヒキ」とは?
執行役員・総合研究所機能性食品研究所の寺本祐之所長は、「この製品は、ファンケルの約10年にわたる『キンミズヒキ』研究から生まれた機能性表示食品」と話す。
「キンミズヒキ」とは、古くから健康維持や料理に利用されてきた、バラ科の植物で、日本、中国、台湾などに広く分布しているという。
実際に、「年齢が40歳以上60歳未満の日本人男女に対し、活気・活力が低く、疲労を感じている人」を対象に、臨床試験を実施したという。その結果、「『キンミズヒキ由来アグリモール類』を含有するサプリメントを摂取すると、前向きな気分の維持や、一時的な疲労感を軽減する機能が世界で初めて確認された」(寺本氏)としている。
「ウェルエイジ プレミアム」の製品価格は1袋30粒入り(30日分)で、費用は税込5870円。先行予約販売も行っていたが、限定数に達し、受け付けを終了した。4月17日に発売予定だ。
