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2025.04.11

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アダストリア、前倒しで中計を発表 顧客基盤とLTV最大化図る

アダストリア、前倒しで中計を発表 顧客基盤とLTV最大化図る

アダストリアは4月4日、2030年2月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画(中計)を発表した。付加価値の高い事業構造へ早期に変化するため、前中計を1年前倒しで終了した。自社ECサイト「andST(アンドエスティ)」をプラットフォームとし、顧客基盤(ID)の拡大とLTV(顧客生涯価値)の最大化を図る。重要指標(KPI)として流通総額(GMV)を1000億円に伸ばしたい考えだ。

「強みである実店舗やスタッフの力を生かし、SPA(製造小売業)からプラットフォーマーへとビジネスモデルを変える。『アンドエスティ』の分社化は第一歩となった」(木村治社長)と話した。

2030年2月期に「andST」の外販比率(出品ブランドの売上比率)を40%まで伸ばし、流通総額を1000億円としたい考えだ。アクティブ会員数は1100万人、ユーザー一人当たりの年間平均購入回数は4・5回を目標とする。

「andST」の収益モデルとして、(1)出店社からの販売手数料収入のほか、メディアとして広告収入を拡充(2)クリエーティブやプロモーションなどのプロデュース(3)スタッフコンテンツ「STAFF BOARD(スタッフボード)」などのソリューションの外販(4)他社とのIDやポイント連携などのユーザーサービス─を構築する。

「『andST』はECサイトの枠を超えた豊かな顧客体験と持続可能な収益構造を実現するプラットフォームへと進化する」(同)と説明した。

2025年9月1日付で、アンドエスティホールディングスへの移行を予定している。グループにない特色を持つ企業のM&Aの加速が狙いだという。

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