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2025.04.14

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<生鮮宅配が価格高騰で追い風に> 「お試しセット」からの入会が堅調

らでぃっしゅぼーやの「おためしセット」

コメや野菜の価格の高騰を受けて、契約農家から直接取引する企業が受注を増やしている。生産者と直接取引を行う食品宅配企業から安定した価格で購入したいという消費者の動きが表れているようだ。オイシックス・ラ・大地の食品宅配ブランド「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」のお試しセットによる新規会員登録が順調だ。


大地を守る会/お試しセット注文が1.5倍


「大地を守る会」では、野菜の価格高騰が追い風となって、「お試しセット」の受注件数が前年比150%で推移している。

「お試しセット」から本入会への転換が進んでいる。契約農家との関係性、直仕入により、供給不安や過度な高騰イメージを払拭したことから新規会員獲得が伸びているようだ。

新生活を始める人に向けて健康的な食生活を提案することで、新規会員のさらなる拡大につなげる。

中田善久本部長は「消費者への直売、生産者と直接仕入れを中心に今年50周年を迎え、長年運営してきた大地を守る会だから対応できることがある」と話す。


らでぃっしゅぼーや/規格外品のお試しが急増


「らでぃっしゅぼーや」の1月の規格外の野菜を中心とした食品約15品含む「おためしセット」の売り上げが前年同時期に比べて175%増で推移した。入会者数も同147%増となった。

注文増を受け、「お試しセット」を出荷する座間ステーションは最大箱数に対応するための人員を配置した。卵や青果品の確保は商品部が主導して行っている。

2月からは新生活の需要を見込んで「春の献立サービスお試しセット」の販売を開始した。新サービス「お野菜献立セット」の販売も計画している。

本宮洋志本部長は、「消費者にふぞろい野菜という選択肢を増やすことで、畑のフードロスを減らし、産地を応援する機会につなげたい」と話している。

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