「サステナブル・ブランド国際会議」はサステナビリティーに関する学びとネットワーキングを主軸とした国内最大級のコミュニティ・カンファレンス。「SB’25」の今年のテーマは「Breakthrough in Regeneration(ブレイクスルーインリジェネレイション)」。各領域の有識者や企業・団体の代表者を招き、グローバル化する社会課題に対して、自然との調和の中でビジネスと社会が繁栄するための問題提起や知識の共有の場を用意した。
伊藤CEOが登壇したセッションでは、一般社団法人NEWHERO(ニューヒーロー)の高島太士代表、駒澤大学経営学部 市場戦略学科教授の青木茂樹氏とともに、活発なディスカッションを行った。
セッション前半では、伊藤CEOが自社で手がけているサステナビリティーに関する取り組みについて紹介した。
QVCジャパン初の日本人経営者として、「人の暮らしの瞬間にショッピングのうれしさと発見と喜びを日本のお客さまに第一に届けたい」という思いのもと、厳選した商品やそれにまつわるストーリーを通じて、顧客に寄り添い共感を呼ぶライフスタイルを提案していることを伝えた。その一環として、サステナブルな商品を紹介する特別番組の放送や社会課題解決に向けた地方創生、更年期に伴う女性ホルモンとの付き合い方など具体的な取り組みについて、映像を交えながら紹介した。
後半には事業創造・支援の立場から高島氏、マーケティング・研究の視点から青木氏を交え、同社が2024年6~9月に実施した「サステナブル・コマース・プロジェクト」を中心に、事業成長とサステナビリティーの追求についてディスカッションを行った。三者の視点から、課題意識の共有、生活者視点に寄り添った上で人々の行動変容を促すコミュニケーション手法、消費者と生活者の違い、事業成長とサステナビリティーの追求の両軸での考え方について活発な意見交換が行われた。
伊藤CEOは「どの商品であっても、現場の創意工夫によるストーリーテリングの充実により、初めて使い手にサステナブルな価値を伝えられる」と述べた。