パルグループホールディングスの2025年2月期のEC売上高は、前期比9.9%増の531億9900万円となった。自社EC「PALCLOSET(パルクローゼット)」の売り上げは、前期比16.2%増と、高い成長率を記録した。
EC事業は、自社サイトを中心に伸長しているという。「PALCLOSET」の売り上げは、前期比16.2%増の224億900万円だった。「ゾゾタウン」での売り上げは、前期比3.6%増の256億1300万円となった。
2025年2月時点で、同社のアプリ会員数は1145万人となったという。
OMO施策による販売強化にも引き続き取り組んでおり、社員インフルエンサーによるSNSの累計フォロワー数は、2000万人の大台を超えたとしている。
SNSアカウントから積極的な発信を継続的に行うことで、直接顧客の反応を吸い上げ、MD施策に生かすウェブプロモーションを展開。その結果、売り上げが増加したという。
発注量の適正化を通じて、在庫や廃棄商品の削減にもつながったとしている。SNSが大きな役割を果たしているそうだ。
今後、SNSを通じたマーケティングや、「パルクローゼット」経由の商品の販売によって収集されるビッグデータを分析することで、販売予測の精緻化を図っていくという。
細やかな発注・在庫管理を徹底し、余剰在庫や、最終廃棄商品の削減に努めていくとしている。
2026年2月期のEC事業の売り上げについては、700億円を見込んでいる。2029年2月期までにEC売上高を1000億円に引き上げることを計画しているという。