北千住マルイ2階の「カレンダリウムD04」で午前10時~午後8時(最終日は午後5時30分)の時間帯でポップアップストアを開設した。
「北千住マルイ」に訪れる消費者は同社が獲得したい顧客層と近かったという。
「当社のお客さまは35歳以上の女性と幅広く、『北千住マルイ』に訪れるお客さまの男女比率や年代などと親和性が高かった。さらに北千住駅はJR、東京メトロ、東武線など、多くの路線が通っており、人流が多い。これは個人的にも驚いたことだが、『北千住マルイ』は全国のマルイの中で集客力が1位を誇るという。この点から『北千住マルイ』でポップアップストアを開設することにした」(執行役員経営企画本部長経営企画部長・中曽根悟司氏)と話す。
商品はファッションアイテムや雑貨などを多く用意した。基本はネット限定の商品を店頭販売した。
「普段、『ショップチャンネル』を見ているお客さまがこのポップアップストアに訪れたとき、『このような商品もあるんだ』『ネット限定商品もあるのか』と思ってくれて、商品を購入してくれることも狙いの一つだ」(同)と話す。
ポップアップストアへの集客方法は、(1)同社からのリリース配信(2)丸井からのリリース配信(3)ウェブ広告(4)LINEでの告知(5)メルマガでの告知─などを実施して集客最大化を図った。

▲「北千住マルイ」にポップアップストアを開設
「ウェブ広告に関しては、北千住駅を利用しているであろう35歳以上の女性にリーチできるように効果的に運用した」(同)と話す。
ポップアップストア開催中の3月18日は、BSよしもとが放送する番組「発信Liveジモトノチカラ!」でもポップアップストアについて紹介された。10分ほどの時間でポップアップストアでのお薦め商品などをお笑い芸人のCRAZY COCO(クレイジーココ)と同社の社員が出演し紹介した。
「BSというメディアでポップアップについて告知していただいたのは、プラスであったと考えている」(岩永氏)と話す。
同社は2024年2~3月、二子玉川の蔦屋家電でポップアップストアを開設した。その経験を生かし、今回のポップアップストアでは、ECへの送客を特段重要視していないという。
「前回はポップアップストアからECへの送客を少し意識しすぎた。やはりお買い物は”ワクワク”しないと駄目だ。今回は当社のお客さまの関心が高いファッション・雑貨系をメインにしてお求めやすい価格帯の商品を取りそろえた。『これいいな』と思ったら、その場で購入してすぐに持って帰っていただけることを大事にした」(中曽根氏)と話す。