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2025.04.26

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ワンプルーフ、物流代行に問合せ急増 物流コストの高騰が背景に

EC運営代行のワンプルーフ(本社東京都、平山和泉社長)が展開するフルフィルメント(物流代行)サービスへの問い合わせが急増している。25年3~4月の2カ月間の問い合わせ件数が、前年同期間比で約5倍に増加したという。昨今の物流コストの高騰を背景に、物流代行サービスを見直したいというニーズが顕在化した格好だ。同社は国内20カ所に、提携先の物流拠点を構えている。大手物流代行会社では難しい、細やかな梱包や在庫管理ができる体制を整えている。

ワンプルーフは、3PL企業と提携している。埼玉・千葉などの関東地方や大阪・兵庫などの関西地方に、提携先の倉庫が20カ所あるという。倉庫では、クライアント企業の商品在庫の保管・発送を行っている。ギフトなどの複雑な「ささげ(撮影・採寸・原稿作成)」にも対応できるサービスとなっている。

大手飲料メーカーや大手家電系メーカーなどが、同社にフルフィルメントサービスを委託しているという。

ワンプルーフが運営している倉庫では、同一商品でも、賞味期限に基づく「先入れ先出し」の厳格な管理が可能。パッケージの異なる商品の在庫管理にも対応できるという。大手飲料メーカーが同社にフルフィルメントを委託した事例では、そうした点が喜ばれたという。

その大手飲料メーカーの事例では、中身は同じで、パッケージだけ期間限定で異なる商品を取り扱うケースが多かったそうだ。

ロットが異なる同一商品を在庫するため、「先入れ先出し」をより厳格に行う必要があったという。

ワンプルーフの倉庫の細やかな在庫管理が奏功し、大手飲料メーカーの独自性の高い販促活動にもしっかりと対応できたとしている。

ワンプルーフの仲村和浩取締役は「昨今の物流コストの高騰や、消費者ニーズの多様化もあり、物流面を見直したいという、大手メーカーやEC専業企業からの引き合いが多く寄せられている。当社に相談いただければ、『物流コストを抑えたい』『配送手段を多様化したい』といった各企業の要望に対応することも可能だ」と話す。

ワンプルーフでは、EC事業の立ち上げから、ECモールの運営代行、カスタマーセンターの受託までを事業として行っており、ECの上流から下流までを、トータルでサポートできる。

同社のフルフィルメントサービスでは、取り扱う商材ジャンルや課題に対応した、最適な倉庫の提案が可能だという。EC事業全体を俯瞰した視点から物流支援を行える点は、同社の最大の強みと言えそうだ。

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