三陽商会の2025年2月期におけるEC売上高は、前期比1.2%増の82億500万円だった。EC化率は同0.4ポイント増の13.6%となった。
売上高は前期比8.3%減の605億3000万円だった。プロパー(定価)販売の不振を後半のセール販売で補った形だ。プロパーチャネルである百貨店と直営店の売上高が減少し、セール販路であるEC・通販やアウトレットが増収となった。
中期経営計画において、2028年2月期におけるEC売上高を2025年2月期と比べて約18億円増の100億円、EC化率を同0.7ポイント増の14.3%を掲げた。ECはプロパーサイト化と実店舗との相互補完体制を目指す考えだ。
今年3月には販売力の強化を目指し、EC専用ブランド「BIANCA(ビアンカ)」を立ち上げている。
販売力強化においては、特定顧客へのアクセスを強化することで、顧客売上の拡大を重点課題とする。会員制度「SANYO MEMBERSHIP(サンヨーメンバーシップ)」は現在、約160万人が登録し、そのうちアクティブユーザーは約40万人となっている。新規会員獲得とアクティブ率向上を目指す考えだ。
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