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2025.05.19

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ワタミ、2025年3月期 宅食事業は微増収 冷凍弁当通販は19億円に拡大

あいさつする渡邉会長兼社長

ワタミの2025年3月期における「宅食事業」の売上高は、前期比0.4%増の402億2900万円、営業利益は同16.3%増の47億2400万円だった。冷凍弁当の通販事業が好調だったほか、2024年4月に商品の価格を8.6%値上げしたことが一因だった。

セグメント別の業績は、主力の宅配事業「冷蔵」が前期比0.5%減の383億3000万円、営業利益は10.2%増の51億5000万円。配送員「まごころスタッフ」は前期比560人減の6145人、累計調理済み配食数は前期比5.5%減の5783万5000食だった。

冷凍総菜の通販事業「宅食ダイレクト」の売上高は前期比24.1%増の19億円、営業利益は7000万円(前期は9000万円の営業損失)と、黒字に転じた。兵庫県尼崎市の第一工場に加えて、2025年4月に、第二の冷凍総菜の自社製造拠点として「ワタミ手づくり厨房栃木センター」を稼働させて生産体制を強化する。月間50~60万食の生産ができる体制を整えたとしている。

2024年12月に開始した、糖尿病や高血圧など生活習慣病をターゲットにした「ワタミdeおいしい健康」は、開始4カ月間で累計20万食に達した。

シニア施設向けの商品「かんたん厨房」は、初年度売り上げが1億7000万円を突破。調理師不足で施設内での調理が困難という課題解決を目的に湯せんで調理できる提案を強化した。


▲2024年と2025年商品構成比

2026年3月期の宅食事業は1日28万食の販売を目標に掲げた。開発に2年をかけ「社運をかけて開発した」(渡邉会長兼社長)冷蔵弁当「好い日の御膳」と冷蔵総菜「好い日のおかず」を4月から一部地域で販売を開始した。その他、5月13日からフリーアナウンサ―の徳光和夫氏をアンバサダーに起用したテレビCMの放送を開始し、10月から全国発売を予定している。

調理済み(冷蔵)は前期比4.8%増の23万7200食、「冷凍」が同40.6%増の2万食、「好い日シリーズ」は2万4000食の販売を計画する。

5月13日に都内で開催した決算説明会で渡邉会長兼社長は「宅食事業は1日28万食を目標に掲げて一気にアクセルを踏んでいく。価格をできるだけ上げないように一人でも多くの人に利用していただきたい」と話した。

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