オイシックス・ラ・大地が発表した2025年3月期業績は、食品EC「Oisix」の売上高が前期比4.0%減の596億6200万円、営業利益が同16.0%増の68億5700万円だった。シダックスグループの子会社化により、連結売上は同72.5%増の2560億900万円だった。
「Oisix」の会員数は、前期比4.1%減の35万4000人。コロナ終息後に特別追加PR費を投じて大幅に会員数を伸ばしたものの、早期退会を招いた経験から、収益構造を高めるため費用対効果を重視した新規会員獲得に方針を転換。これにより会員数が昨年人数を下回ったことで減収した。
会員ニーズ分析に基づくサービスや商品展開による定期ボックスの提案力が向上した。その結果、定期ボックス残存率(推奨商品購入割合)が大幅に改善し、会員1人当たりの月間購入金額が同6.9%増の1万2400円に上昇した。
期中に行ったさまざまな共同企画や催事など52週連続の特集を展開したことで単価が上昇したという。
温めるだけの「デリOisix」は、20225年1月中旬のコース開始後、予想を超える受注があり一時的に新規受付を停止した。2月末から再開し、開始2カ月の3月末でコース人数は過去最速ペースの1万人を突破した。
5月15日のオンライン説明会で高島宏平社長は、「都市部以外で認知が足りていない。継続的に利用してもらい、一気に認知を上げるため2026年3月期の下半期に向けて大型プロモーションを予定している」と話した。
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