次期に向けて西口昌宏社長は「中心となるのは、関東や関西での展開だろう。売り上げという観点もそうだが、現状だと、採用が難しくなっている。未来を見据え、大都市で会社の名前を売っていくようにする必要もある」と話す。
今期は、前年と同じように組織作りに注力して売り上げを拡大してきた。新たな支店展開も行い、北九州や熊本などに出店してきた。
一方、期初に計画していた売上高は56億円だったため、現状の見通しだと計画は未達となる。
同社の決算はまだ終えていない。ただ、西口社長は、「マネジメント面が難しかった」と振り返る。
今年は、新たに北九州と熊本の2拠点を立て続けに展開し支店を構えた。年々、着実に支店を増やす背景には、福岡・博多を本拠点とする中央集権型の状況を分散させていくことが背景にある。また、今後の成長戦略を描く上でも、支店展開は必要不可欠と捉えている。
しかし、今回の支店展開においては、人材の採用や支店内におけるマネジメントがきちんと整備された状態でスタートできなかったとした。「今回の件で新しい学びも得た。振り返ればよかったと思っている」(西口社長)とした。
他にも、今後の更なる成長のために、人材獲得を重点施策としている。現在の福岡を中心とする採用から、関東や関西への展開も視野に入れている。「主要都市での展開と同時に、人材の獲得も一緒に進めていく」(同)と意気込む。