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2025.06.13

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QVCジャパン、新プログラム本格始動 女性の悩みを解決するイベントを開催

デジタルストアヘッド・柴田規成氏

QVCジャパン(本社千葉県、伊藤淳史CEO)が、2024年末から女性の加齢の悩みを解決するプログラムを本格始動している。2024年11月8日、東京・目黒区三田のウェスティンホテル東京にて「女性ホルモンとの上手な付き合い方」をテーマとした招待イベントを開催した。イベントには50人の定員枠を大きく超える1500人超の応募が寄せられるなど大きな反響を集めたという。

QVCジャパンは2001年、日本で放送を開始した。主要な顧客層は50代以降の女性だったため、これまで女性向けの企画を実施してきた。だが、テーマ性を持って、何かの課題を解決する女性向けのイベントを実施するのは開局以来初めてだったという。

「昨今、メディアが多様化している中において、テレビだけではなく、それ以外の場所でお客さまと接点を持つことは当社としても考えなくてはいけないことだった。さらに社会の動向を見ても、消費者はその会社がどれだけ社会に貢献しているのかを注視していると感じていた。日本社会でも女性の社会進出や多様化が叫ばれてはいるが、女性特有の健康問題が社会進出を阻害している。そこで当社として、少しでも女性が社会で活躍しやすい環境を整えたいと思い、イベントを定期的に開催することにした」(デジタルストアヘッド・柴田規成氏)と経緯を話す。

2024年11月には、昼食を交えたランチセミナーとして開催した。精神科医の木村好珠氏と美容家で起業家の山本未奈子氏を招き、患者から多く寄せられる悩みの紹介や自身の体験から得た知識について説明した。参加者からもそれぞれが抱えるプレ更年期、更年期、後期更年期とさまざまなライフステージごとの悩みに関する質問が寄せられたという。

イベントはメルマガやSNSで告知した。その結果、QVCジャパンを知らない新規顧客からも多くの申し込みを得られたという。

「参加したほとんどの人に満足していただいた。当社を知らない人にもイベントを通して満足していただけたのは非常に手応えを感じている。参加者からも『有益な情報を知れた』『聞きにくかった情報が手に入った』などの声を寄せられた。改めてテーマ性を持って、イベントを開催することは、世の中に対してインパクトを与える機会になると感じることができた」(同)と振り返る。

イベント開催後は自社サイト上にエイジングケア、フェムケア、ヘアケアなどの注目商品を掲載する特設ページを開設した。具体的な流入数や売り上げは非開示だが、順調なページ訪問者数と売り上げ増加につながったという。

「イベント後には開催レポートを掲載したが、それを見て、特設ページに訪れて商品を購入するお客さまも多かった。既存のお客さまの自然流入のほか、投稿したSNSのリンクからのページ訪問、インフルエンサーの投稿からのページ訪問もあった」(同)と説明する。


▲スタイリストとして人気の大草直子氏をゲストに迎えた

今年3月4日には、東京・港区北青山の「ザ ストリングス表参道」にて、スタイリストとして人気の大草直子氏をゲストに迎え、「私らしく、ポジティブに人生を楽しむ方法」をテーマとしたトークイベントを開催した。こちらも好評で定員100人のところ約10倍を超える応募があった。

「3月のイベントは少し規模を大きくして参加者の反応を見たが、50人くらいの規模感の方が、より参加者とゲストが気軽に会話をできるなど、距離が近くていいのかなと思った。今後も100人、200人と規模を大きくするのではなく、会場内でインタラクティブな会話が生まれ、参加者が興味を持ってもらえるような仕組みを作っていきたいと思っている」(同)と話す。

第3弾として、7月25日にタレントの優木まおみ氏と医師の吉形玲美氏をゲストに迎え、「更年期」について正しく理解し、賢くマネジメントしていくためのヒントを学べる「更年期マネジメント」と題したトークイベントを開催する。QVCジャパンのメインの顧客が悩む更年期、更年期前後の問題を解決できるイベントを年間3~4回程度開催したい考えだ。

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