特定非営利活動法人「消費者市民ネットとうほく」(事務局宮城県)は2025年5月29日、電位治療器の販売を行う白寿生科学研究所(本社東京都)とマルタカ・パルス(本社東京都)に対し、電位治療器の体験会での不適切な勧誘表示の是正を求める申入書を提出した。
申入書によると、白寿生科学研究所については、同社が実施した無料体験会に参加した消費者から、「『骨密度が高くなる』『糖尿病に効果がある』といった説明がなされた」との複数の情報が提供されたという。
これを受け、同団体が国民生活センターに照会した結果、同社に対する多数の相談事例が確認されたという。相談事例には、「『癌が消えた』『緑内障が治った』『血液がさらさらになる』といった説明とともに勧誘を受けた」という相談があったとしている。
同団体では、これらの勧誘内容が、電位治療器に対して医療機器として表示が認められている効能を逸脱しており、消費者契約法や景品表示法に抵触する恐れがあると指摘している。
白寿生科学研究所では、「現在、申し入れ内容を精査し、事実関係を確認している段階。現時点での個別のコメントは差し控える。申し入れを真摯に受け止め、適切に対応すべく準備を進めていく」とコメントしている。
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