高齢者向け宅配弁当などを展開するシルバーライフは6月10日、2024年8月-2025年4月期(第3四半期)業績を発表、値上げを実施したことが寄与し売上高は、前年同期比8.7%増の109億3700万円となった。FC加盟店への卸値、高齢者施設向けの食材、個人向け冷凍弁当の値上げの効果で増収した。
FC加盟店の売上高は、前年同期比4.4%増の69億1700万円となった。加盟店への販売は2.7%増と成長。今後、ムース食の製造を自社に移管する計画を明らかにした。加盟店数は、近隣店舗のM&Aを強化したことから、中間期から5店舗減の943店舗となった。
2025年7月から順次、人手不足のため配送回数を1日2回から1回に変更する。売り上げは微減となるが、店舗の人件費は35%削減可能と試算している。
高齢者施設などへの食材販売については、冷凍食材の需要の高まりを捉えて新規顧客への営業活動を強化。2024年10月には原材料、人件費の上昇を理由に一部商品を約10%値上げして、前年同期比20.1%増の13億5600万円となった。
個人向けの冷凍弁当販売は、ウェブにおける販促を積極的に行い、2025年1月には一部値上げした。売上高は同15.7%増の26億6400万円となった。
売上総利益は、同15.7%増の37億3300万円。製造内製化率を前期の60%から70%に引き上げたことと、各事業での値上げを要因に挙げる。経常利益は同5.1%減の7億8000万円だった。
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