呉服販売企業の2025年3月期決算をまとめた。上場企業など2025年3月期決算の3社の決算では、京都きもの友禅ホールディングス(HD)の苦戦が続いている。
増収したのは一蔵。催事の開催を強化したことが奏功した。振袖や呉服の「販売」は同2.4%減だったものの、「レンタル」は同16.7%増の21億7900万円とレンタルが2桁増とけん引した。
ツカモトコーポレーションのツカモト市田の和装事業は、加工売り上げや和装関連製品の現物販売が好調に推移した。しかし、催事販売が前年を下回ったため、売上高は前期比0.6%増の10億1200万円に留まった。営業損失は1億200万円(前年同期は9400万円の営業損失)と悪化した。
2桁減収となったのは、京都きもの友禅ホールディングス。「一般呉服・宝飾品」の展示会販売の受注高は同22%減の35億7800万円だった。収益性改善と、コスト構造の見直しを目的に、従来の大規模店外催事を縮小して、店舗内催事を中心にした。「振袖」の受注高は前期比12.1%減の14億700万円だった。
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