花王は、実際の運用を想定し、スマートフォンで撮影した日本人女性3248人(2022年4月~2023年12月、20~59歳を対象に実施)の素顔写真で検証を進めた。皮脂RNA解析で「肌タイプ」を判定し、その後異なる、二つの条件のもと、学習させ、AIモデルを構築したという。(1)事前の検証で見いだした、肌の色や形状の特徴から推定する機械学習モデル(2)顔全体の画像から推定する深層学習モデル─の二つだったとしている。
二つのモデルを組み合わせると、最も高い正解率(67%)が得られたという。
今後同社は、同モデルによって推定される皮脂RNA発現情報に基づく「肌タイプ」という客観的な指標を使い、生活者が自分に合う商品を選択できる仕組みの構築や、次世代サービス・商品の開発、提案などを推進していくとしている。