歯愛メディカル、白鳩の筆頭株主に カタログとECで女性層開拓

歯科用品の歯愛メディアカルは12月20日、下着通販の白鳩の株主である小田急電鉄から白鳩の株式を取得すると発表した。

小田急電鉄から普通株式211万株を取得。歯愛メディアカルは白鳩の株式33.21％を保有して筆頭株主となる。

株式取得日は12月25日を予定。両社で今後の取り組みの協議を始める。株式取得の背景について、歯愛メディカルは「2023年3月に白鳩と小田急電鉄での資本提携解消が契機となった」（取締役経営管理部長・三好誠治氏）と説明。「会社として女性向けサービスを強化中であったことも一因だ」（同）と話す。

複数のシナジーを描く

すでに歯愛メディカルは、白鳩の株式取得による複数のシナジーがあるとみている。白鳩が販売する商品を歯愛メディカルのカタログ通販とECに展開して女性向けの販売を強化していく方針だ。

歯愛メディカルが女性向けサービスとして、歯科に関わる女性に向けたウェブメディア「ci for Woman（シーアイフォーウーマン）」を運営しているほか、医療機関向けフリーマガジン「かがやき Medical Owner’s」を発行して、ライフスタイル商品の販売も行っている。

歯愛メディカルはECとカタログの売り上げ比率が半々となっている。女性の購入はウェブの比率の方が高い。「白鳩のECのノウハウを当社のECに生かしていくことも大切」（同）とし、EC施策について重要な位置付けとしている。