買い物アプリ「カウシェ」を展開するカウシェ(本社東京都、門奈剣平社長)は「カウシェ経済圏」のさらなる拡大に向けた成長戦略を発見型ECを起点に攻勢を図る。
これまでのビジネスモデル「シェア買い」は、共同購入型の成長モデル。今後はアプリを開いた際に、偶発的に新しい商品や欲しいものに出会う「発見型」のECモデルにシフトする。シェア買いモデルは2023年以降に廃止し、プロダクトも全面刷新した。
門奈社長は「価格や利便性を追求した従来の機能的ECではなく、何かがある、出会えるという楽しさを武器とした発見型ECのモデルで日本のEC市場を全体をけん引していく」と意気込む。
2020年にサービスを開始して以降、成長も著しく伸長している。一時期は成長が鈍化したこともあったと言うが、アプリのダウンロード数は累計で400万件を突破し、GMV(流通総額)25倍、営業総利益は90倍と成長を続ける。
発見型ECモデルの成長を加速するため、AI活用に注力している。ユーザーの動向を可視化しAIと組み合わせることで、ユーザーに寄り添う購買や体験価値の提供を可能にし「発見」と「楽しさ」を起点とする成長を描く。
同社は6月24日、シリーズCラウンドにおいて第三者割当増資を実施し、累計の資金調達額は約46億円となった。調達資金は、今後の開発強化や経営基盤の拡充、人材採用に投資していくという。
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