北の達人コーポレーション、著作権侵害の訴訟で勝訴 広告画像の削除と賠償金の支払い

北の達人コーポレーションはこのほど、upscript（アップスクリプト、本社福岡県）に対する著作権侵害に対する訴訟で勝訴した。札幌地方裁判所は、イラストに関する著作権などが発生することを認め、該当する広告画像の削除および損害賠償金の支払いを命じた。損害額1680万1200円のうち、100万円の支払いを求めた。

2022年7月11日、北の達人コーポレーションはupscriptに対し提訴した。足用消臭クリーム「WILL CLENS フットデオドラント」や靴消臭剤「WILL CLENS シューズデオドラント」の販売ページに掲載された、広告画像の足の側面のイラストなどが酷似していると考え、著作権侵害訴訟を起こしたという。

今回の訴訟に対し、木下勝寿社長は「今回の勝訴は、当然のことだと考えている。通信販売業界は、優れた商品や広告が生まれるとこれらの模倣品が出回る。消費者の誤認やその誤認に基づく市場への信頼喪失を引き起こす。当社は、消費者の保護および業界の健全化の観点より、このような状態を改善する必要があると感じている」とコメントした。

引き続き、競合他社による模倣行為を野放しにせず、同じような行為が2度とされないようにしっかりと監視していくとしている。