小林製薬は7月8日、自社通販サイトおよびコールセンターを通じた製品販売事業を2025年12月をもって終了すると発表した。今後は、同社が扱う健康食品や化粧品について、他社ECサイトや、小売店での販売に移行するとしている。構造改革の一環として、事業ポートフォリオを見直した結果としている。
同社は2024年に発生した「紅麹問題」の影響から、通販事業の売上・利益が減少。2022年12月期には84億3000万円あった売上高が、2024年12月期には45億円に減少していた。これに伴い、経営資源を新たな製品やサービス開発に振り向ける方針を掲げる。終了するのは通販サイトおよびコールセンターでの販売に限定され、取り扱い製品自体の販売は継続。今後はAmazonなどの他社ECサイトや既存の小売店を活用する。
通販サイト利用者に対してはポイントの扱いや新たな購入方法を順次案内し、従業員への対応も「一人ひとり丁寧に支援する」としている。なお、この決定による2025年12月期業績への影響は軽微と見込むが、一部固定資産の除却損など特別損失が発生する見通しだという。
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