ショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネル(本社東京都、小川吉宏社長)の2025年3月期の売上高は、前期比6%増の1678億円だった。2期連続の増収となり、過去最高の売上高を更新した。
小川社長は「番組作りや顧客対応など、社員全体が『お客さま視点』を徹底できたからだ」と分析する。
顧客視点を徹底するために、会社として、これまでのコールセンターやテレビの生電話だけでなく、番組放送中にQRコードを表示して視聴者とリアルタイムにコミュニケーションを取ることなどに取り組んできた。
新たに番組モニター制度を作ったり、オフラインで顧客と触れ合える場の提供にも注力してきた。さまざまな場所で顧客と触れ合い、顧客の声を聞くことで、より良い番組や商品作りに生かしてきたという。
新企画として、顧客からの口コミや評価が高い商品・ブランドを紹介する「みん推しブランドフェス」や、「ショップチャンネル」での買い物が初めての人向けにお薦め商品を紹介する「ウェルカム!ショップチャンネルウィーク」などを放送した。深夜帯の放送枠の充実も図った。
「お客さまは新しい企画や番組が始まると喜んでくれるのではないかという発想で番組を放送している。実績のある番組の放送を止めてまでも、この番組が始まったらお客さまは喜んでくれると予想し、果敢にチャレンジしていった。結果として番組全体の新鮮度が上がったと思う」(小川社長)と話す。
同社は2026年11月に創業30周年を迎える。すでに専門チームを発足し、周年イベントの準備を進めているという。
「これからもテレビ通販を主軸としながら、ECやリアルなどあらゆるタッチポイントを活用して、お客さまに心躍る瞬間を届けていく。30周年に向けて、楽しんでいただける企画をたくさん用意していく」(同)と話す。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。