テレビを中心としたマルチプラットフォーム事業を展開するQVCジャパン(本社千葉県、伊藤淳史CEO)はこのほど、政府備蓄米の販売を開始した。テレビ通販業界で政府備蓄米を販売するのは初めて。ウェブ特設ページ、番組での告知、アプリ、SNS、広告など、さまざまなチャネルを活用して購入につなげていく。
2021年産の国産米を精米し、5キロに分けて包装したものを販売している。販売価格は税込1944円。
QVCジャパンは中小小売店を対象とした政府備蓄米の1000トンの売り渡し随意契約を締結した。精米による重量減を考慮し、販売計画を調整している。
「QVCのマルチプラットフォーム型通販の特性を生かし、全国の生活者に必要な食品を速やかに届けることができると考え、社会的責任として政府備蓄米の随意契約に申し込んだ」(伊藤CEO)と経緯を振り返る。
6月23日、ウェブでの販売を開始。そして7月1日より、テレビショッピングでの販売を開始した。
「販売初日はウェブ経由での購入が約8割を占め、併売商品のセット販売施策も好評だった。7月1日からスタートしたテレビショッピングでは、数分間の紹介で電話が一気に混み合うなど、多くの反響を寄せられた」(同)と話す。
現在はQVCを利用したことのある既存顧客からの注文が大半だという。だか、政府備蓄米を契機に初めてQVCで商品を購入した新規顧客も一定数いるという。
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