ベネッセコーポレーション、小学生宿題調査2025 夏休みの宿題の変化

ベネッセコーポレーションが実施した「進研ゼミ小学講座」の調査によると、2025年の小学生の夏休みの宿題に「任意制」が導入されていることが明らかになった。調査は全国の小学1年生から6年生16,741名とその保護者2,803名を対象に行われた。

調査結果では、夏休みの宿題が「任意制」であると回答した保護者は42.0%に上った。「自由研究」が任意制の宿題として最も多く挙げられ、保護者の69.8%がこの制度に賛成している。賛成の理由として、子どもが自分で選んだ宿題の方がやる気が出ることや、共働き家庭において親の負担が軽減されることが挙げられた。一方、やらない子どもが増えることや学力差が広がる懸念から、30.2%の保護者が反対している。

▲任意制の宿題として「自由研究」が最多

親子共に最も大変だと感じる宿題は「自由研究・工作」であることが分かった。保護者の94.4%が自由研究に何らかの形で関わっており、テーマ決めやまとめ方に苦労しているという。生成AIを活用してテーマを決めたいという声もあり、宿題の取り組み方が変わりつつある。

▲夏休みの宿題でもっとも大変なのは、親子共に「自由研究・工作」、次いで「読書感想文」

▲自由研究に、なにかしら関わる保護者は94.4％

ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ小学講座」では、自由研究のテーマ決めを支援する「自由研究おたすけAI」を提供している。このサービスは、子どもの興味に合ったテーマを生成AIと相談しながら決めることができるもので、思考力の育成や探究学習の深まりを支援するとされている。

調査は2025年6月にインターネットを通じて実施され、「ベネッセ」の保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録している保護者を対象に行われた。「ベネッセ」は、夏休みの宿題に関する様々な情報やサービスを提供しており、家庭での学習をサポートしている。