CLOSE
CLOSE

2025.07.22

ニュース

水関連製品

日本トリム、九州で初の「電解水透析」導入 長時間透析と組み合わせ患者のQOL向上を

多人数用電解水透析システム 多人数用電解水透析®システム

日本トリムは、開発した多人数用「電解水透析システム」を、医療法人社団兼愛会・前田医院(所在地長崎県)が導入し、6月23日から治療を開始したと発表した。同システムの九州での導入は初となる。「電解水透析」は水素を含む透析液を用いて透析治療を行うことにより、酸化ストレスや炎症の低減、血圧安定化、倦怠感の軽減などが期待される。


▲ 電解水透析®システムフローチャート


▲「通常透析」/「電解水透析®」


▲ 図:透析実施翌日の透析疲労感の推移


透析患者の生活の質(QOL)向上に寄与する治療法だという。東北大学などの研究では、通常の透析と比べて、死亡・心脳血管病リスクを約41%抑制する効果が確認されているとしている。

前田医院では50年にわたり、身体への負担を抑えた長時間透析に力を入れてきた。今回のシステム導入で、長時間透析と電解水透析の相乗効果により、透析後の倦怠感や合併症リスクの軽減など、患者のさらなるQOL向上が期待される。

同医院の前田兼徳理事長は「従来の血液浄化療法は必要不可欠である一方で酸化ストレスを与える側面もあった。電解水透析はその課題を軽減し、患者の抗酸化力を高められる新しい概念を持つ治療法だと期待している」と語っている。


▲医療法人社団兼愛会 前田医院 前田兼徳理事長

無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信
登録することで、個人情報保護方針に同意したものとみなされます。

タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら