オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederi(メデリ、本社東京都、坂梨亜里咲社長)は7月、IT・診療大手のレバレジーズへの株式譲渡を決定し、同社グループに参画したと発表した。両社はオンライン診療分野でのノウハウを融合させ、業界トップを目指す方針だ。
mederiは「誰もが愛(め)でりあえる社会へ」をビジョンに、女性の健康支援に取り組んできた。
主力の「mederi Pill」はLINE公式アカウント登録者数が45万人を超えている。企業向け福利厚生サービス「mederi for biz」も導入が進んでいるという。
今回の統合により、レバレジーズが手がけるオンライン診療サービス「レバクリ」とのシナジーを図り、サービス拡充と利用者拡大を加速する考えだ。
mederiの坂梨社長は「創業以来の思いを胸に、より多くの女性が望むタイミングで妊娠・出産・キャリアを実現できる社会を目指す」と述べている。
レバレジーズは医療・人材・ITなど多角的に事業を展開し、2023年度は年商1149億円を記録している。
中堅の健康食品通販企業からは、「『mederi』のような専門分野に特化したオンライン診療は、参入事業者が多く飽和状態だ。大手と組むなどして事業を整理していく動きが広がるのではないか」(社長)との見方が上がった。
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