費者庁は、ウェブサイト上で低額料金を表示しながら、実際には高額請求を行う水回りトラブル対応業者に関する注意喚起を発表した。令和6年秋以降、各地の消費生活センターには「水道つまり2,980円~」などの表示を見て依頼したところ、数十万円を請求されたとの相談が多数寄せられている。
調査によると、ベアーズホーム(本社兵庫県)が運営する「関東水のトラブル相談センター」などのウェブサイトでは、最大でも3万5000円程度で対応できるかのような広告(虚偽・誇大広告)を掲載していたが、実際には作業員が見積書を提示せず作業を開始し、途中で追加作業を提案、最終的に数十万円の請求を行う事例が確認された。
ベアーズホームについてのPIO-NETに集約された相談件数は、2024年1月1日から2025年5月31日までの1年5か月間で135件。相談の中で料金を支払った人は84人に上ったという。
同社はウェブ広告のサービスを通じて、タレントのヒロミを起用した広告を自社サイトなどで使用していた。
消費者庁は、極端に安い料金表示や検索結果上位のサイトを安易に信用しないよう呼び掛けるとともに、作業前に見積書を確認し、内容に納得できなければ断ることを推奨。訪問販売契約にはクーリング・オフが適用される場合もあるとし、困った際は消費生活センターや警察相談窓口に連絡するよう注意を促している。
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