従来のR&Dは、独自成分や特許による差別化を通じて企業価値を高める役割を果たしてきたが、自社工場の柔軟性に欠ける点が課題とされてきた。I-neは、創業以来のファブレス商品開発の知見と、OEM・ODMパートナーとのネットワークを活用し、技術に縛られない市場創造型の開発体制を構築することを目指している。
JBISTの「ファブレス型R&D」モデルでは、差別化技術や独自処方のプロトタイプを自社で開発し、特許化する。一方で、製剤化や量産はOEM・ODMパートナーと連携することで、大規模な設備投資に依存せずに高度な商品開発を可能にする。また、マーケティングと研究開発を融合し、生活者インサイトに基づいた研究テーマの設計と、社長直下の意思決定体制により、売れる商品づくりを支える研究開発組織を目指す。
今後の展望として、2026年にはJBISTから生まれた研究成果を商品として市場に投入する予定である。また、コンソーシアム型の共創体制を築き、社内外の技術・知見・人材を結びつけることを計画している。さらに、AIなどの先端技術を活用したライトアセット型R&Dを推進し、小規模でもイノベーションを創出できるラボシステムを構築するという。
JBISTの所長には竹内啓貴氏が就任した。竹内氏はポーラ化成工業でのキャリアを経て、ボストン大学での研究経験を持ち、帰国後はプロジェクトリーダーとして活躍してきた。2023年よりI-neに参画し、価値創造研究室を立ち上げた。今後、JBISTの活動を通じて、I-neは新たなイノベーションを創出し続けることを目指している。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。